訪問看護師になるための看護マニュアル

食事と水分制限

持続携行式腹膜透析(CAPD)療法は、血液透析療法と比べると水分や食事の制限は緩やかです。
ですが、食事の管理はとても大切です。

 

@ 水分摂取量の管理

 

飲水可能量は、除水量や尿量によって変更します。

 

身体に大きな変化がなく、安定している状況では、
飲水量は、水分出納帳を目安とします。

 

A 総エネルギーの管理

 

透析液の中にはブドウ糖が含まれて家、その濃度によって含有量が異なります。

 

透析液の濃度別エネルギー表から腹膜にて体内に吸収される総エネルギー量を把握しておきます。
そして、患者さんの一日の摂取可能なエネルギー量と照らし合わせ、必要時はエネルギー制限の指導を行います。

 

B 塩分の管理

 

除水量(排液量から注液量を引いた量)1000mlに対して約7.5g、
尿量1000mlに対して約0.5gが摂取可能な塩分量になります。

 

除水量や尿量が減少している場合は、
塩分制限をしなければなりません。

 

C たんぱく質の管理

 

廃液中に一日6〜10gのたんぱく質の喪失があります。

 

医師から血液データを下に指示をうけ、
低タンパクにならないようにコントロールして摂取を行います。

 

D カリウムの管理

 

カリウムもたんぱく質と同じように、排液中に除去されやすく、
カリウム制限は必要がない場合が多いです。

 

ですが、低カリウム・高カリウムそれぞれに重篤な症状を併発するので、
血液データを把握しておくことが必要です。

 

食事療法についても、患者さんだけでなく、
患者さんに食事を用意する家族にも相談したり指導したりします。

運動

持続携行式腹膜透析(CAPD)を受け、透析液を腹部に貯留している状況でも運動は可能です。

 

患者さんの体力や体調によっても運動制限があるので、
主治医の指示の元に指導をする必要があります。

 

十分な睡眠や休息を保ちながら、
適度な運動で筋力の維持やストレスの解消を得ることが大切です。

運動内容の注意

持続携行式腹膜透析(CAPD)を受けている患者さんが行う運動なので、
腹圧がかかるような運動は避けます。

 

腹膜カテーテルが引っ張られる危険性が考えられるときには、
確実に固定するようにします。

 

発汗後は、速やかにカテーテルケアを行います。

 

腹部に2000mlの透析液が貯留されることによって、
脊椎が影響を受け、腰痛を訴える患者さんもいます。
主治医と相談しながら、腰痛体操なども指導するようにします。

入浴

入浴には、オープン入浴とカバー入浴があります。

 

オープン入浴: 腹膜カテーテル出口部を保護しないで入浴する方法。

 

カバー入浴: 腹膜カテーテル出口部を入浴バッグやフィルムドレッシング剤などで保護して入浴する方法。

 

入浴法の選択は、入院中に医師から指示を受ける場合が多くありますから、
在宅でも同じ方法で入浴するようにします。

 

入浴時には、腹膜カテーテル出口部とチューブの汚染に伴う感染に気をつけることが大切です。

 

浴槽を清潔に保つこと、
患者さんが最初に入浴することを心がけ、感染を防止するよう
家族にも指導します。

 

入浴後は、かならずカテーテルケアを行います。

 

温泉やプールの許可は医師の指示に従います。
基本的には、禁止される場合が多いです。