訪問看護師になるための看護マニュアル

在宅で行われるインスリン療法の指導ポイント

インスリン注射器の種類
インスリンの注射器は、最近はペン型が多く使われています。

ペン型以外にも、カートリッジタイプや使い捨てタイプがあります。

インスリンの作用時間と注射時間
速効型、中間型、持続型、それぞれの作用の特徴について指導します。

 

注射する時間は、通常食前30分に実施するのが原則ですが、
血糖値の関係で変化する事もあるので注意します。

インスリンの保存方法
インスリンは凍結すると効果に変化が起きます。

ですから、絶対に冷凍庫に入れず、2〜8℃の冷暗所に保存するようにします。
具体的には、冷蔵庫のドアポケットが最適です。

 

ペン型注射器を冷蔵庫に入れると故障の原因となるので、
ペン型注射器に取り付けている使用中のインスリンは、
そのまま常温で保存します。

 

室温30℃以下で、直射日光を避けて保存します。
外出時や旅行時などは特に気をつけます。

インスリン自己注射の方法
インスリン自己注射の方法は、

チェックリストを使用して、デモンストレーションを行いながら説明します。

 

まず、練習用の注射器を使用して説明し、
手技を覚えたら、看護師が付き添って実際に注射をしてもらいます。
患者さんに自信がつくまで、看護師が見守るようにします。

 

SMBGについても実施できるように指導しますが、
自己注射と同時にSMBGについても指導すると、
慣れない手技で患者さんのストレスになります。
SMBGの手技をマスターしてから、インスリン自己注射の方法を指導するようにします。

 

SMBGは、自分で自分の血糖を測る「血糖自己測定」のことです。
糖尿病でインスリン療法を必要とする患者さんは、
自分の体重や身長を測るように、血糖値を測ることが必要です。

インスリンの注射部位
在宅では、一般的に皮下注射が基本になります。

 

自己注射の場合は、自分の手が届く腹部や大腿部などに注射をし、
介護者や家族が実施するときには、その他の部位(上腕の外側・臀部)に注射をするようにします。

 

部位によっては条件によって吸収に差がみられることもあります。
主治医に確認しておくようにします。

 

注射部位の発赤がないかどうか、硬結していないかを観察することが大切です。