訪問看護師になるための看護マニュアル

インスリン療法

インスリン療法とは、インスリン療法適応の1型と2型の糖尿病患者さんとその家族が、
在宅でインスリン注射を正確に行うことにより、
不足しているインスリンを補い、その作用を正常に保つことを目的としています。

 

そして、多彩な糖尿病症状が出現しないよう、
インスリン療法を継続して、自己管理していくことが大切です。

 

糖尿病は1型と2型に分類されます。
そして、それぞれが在宅でのインスリン療法の対象者となります。

 

糖尿病1型は、インスリン療法が不可欠で、
このインスリン療法と食事療法、運動療法を組み合わせて治療が行われます。

 

糖尿病2型は、相対的なインスリン不足状態なので、
インスリン療法が必要となる場合が多くあります。

 

糖尿病の治療方針としては、食事療法、運動療法を基盤とし、
必要に応じて経口血糖降下薬、インスリン自己注射などの薬物療法が必要になります。

インスリン療法の適応

インスリン療法には、絶対的適応と相対的適応があります。

 

@ 絶対的適応

 

インスリン療法の絶対的適応となるのは、
インスリン療法がなければ生命・予後に重大な危機を招く恐れがある場合で、
たとえば、「1型糖尿病」、「糖尿病ケトアシドーシス性昏睡及び高浸透圧性非ケトン性昏睡」、
「妊娠糖尿病」の患者さんなどです。

 

A 相対的適応

 

インスリン療法の相対的適応となるのは、
2型糖尿病の患者さんで、
「食事療法や運動療法、経口薬によっても血糖コントロールが十分でないとき」、
「肝疾患、腎機能不全を合併し、経口薬が禁忌のとき」、
「他の疾患治療のための副腎皮質ステロイド薬投与中で、
インスリン以外では血糖コントロールが不十分などき」です。