訪問看護師になるための看護マニュアル

消化器系ストーマに異常がある場合

便柱が鉛筆より細く、排便が困難な場合は狭窄が考えられるので、
医師に報告します。

 

ストーマの脱出があっても腹痛や便秘を伴わず、
用手還納ができれば緊急的処置は必要ありません。

 

ストーマ静脈瘤や肝機能の低下、出血傾向がある場合は、
適宜医師に報告し、指示を受けます。

 

咳嗽や腹水など腹圧を上昇させる要因がなく
用手還納ができない場合は、適宜医師に報告をします。

 

ストーマから出血がある場合は、
まず装具を剥離し、出血部位を圧迫します。
状況によっては訪問看護師が緊急訪問して処置をする必要があります。

 

介護者が対処できる場合は指導し、
ティッシュペーパーや柔らかいタオルをぬらして
出血部位を10分間圧迫してもらいます。

 

ゆっくり圧迫を解除しても出血が持続する場合は再度圧迫し、
3回繰り返しても止血できないときには医師に報告し、
救急外来を受診してもらいます。

 

出血の状態を的確にアセスメントすることが大切で、
装具のホールカットの大きさが適切であるかなど、装具の扱い方を再指導する事も必要です。

 

血流障害が続くと壊死に移行してしまいます。
壊死、脱落を念頭において観察し、適宜医師に報告して指示を受けるようにします。

排便に異常がある場合

腹痛や下血、頻回な下痢の時には、医師に報告し指示を受けます。

 

便秘や腹部膨満感があるときには、十分な水分を摂取し、
食物繊維を接種したり、緩下薬や整腸剤の内服管理を行います。

 

腹部マッサージやストレスの緩和、リラクセーションなどを工夫して行います。
それでも改善がない場合は、医師に報告し指示を受けます。

メンタル面のケア

ストーマ中心の生活を強いられ、食事制限や外出制限、入浴制限などがある患者さんには
うつ的傾向が見られたり、
ストーマ受容がされていない場合は、日常生活にも支障がでることがあります。

 

訪問看護師は、医師などと連携し、オストメイトやその家族とのメンタルケアにあたるようにします。

 

日常生活において、術前とほぼ同じような生活ができるよう、
WOC認定看護師やストーマケアに精通した看護師と適宜連携する事も必要です。

 

あらかじめ予測ができることは、早めに対応策を検討しておくことで、
緊急時の対応も速やかにできます。