訪問看護師になるための看護マニュアル

入院時から退院指導を行う

患者さんが入院してきた時から、退院指導始まります。

 

最近は、クリニカルパスを導入している病院が多くあります。
このクリニカルパスの中に、
退院時の指導内容を含めた自宅での生活上の注意点が提示される患者さんも多くいます。
そして、クリニカルパスを作成する段階において、
地域医療との連携項目として退院時共同指導がふくまれれば、
継続性が向上するといわれています。
ですが、退院後の地域連携までが包括されているものはすくなく、
今後、クリニカルパスを作成する際に検討していくことが課題となっている現状があります。

クリニカルバスとは

クリニカルパスとは、標準化された患者さんのスケジュールを病気や検査ごとに表にまとめたものです。
一つの治療や検査ごとに一つずつ作成されていて、
患者さんと病院用の2つが準備されています。
そして、患者さん用のクリニカルパスには、
入院してからの食事や処置、検査や治療、そのために準備すること、
退院後の説明などが日ごとに詳しく説明されています。
例えば、手術の後はいつからお風呂に入れるのか、点滴はいつ外れるのかなど、
標準的なスケジュールが分りやすくかかれているので、
入院生活も先を見通しながらスムーズにすすめていくことができます。

患者さんや家族との関わり

入院時や入院早期は、患者さんには特に入院前の生活に戻りたいという希望が強くある時期です。
同時に、今後の治療効果や生活への影響などの不安もある反面、
退院後の希望や計画を患者さんや家族自身が強く持っている事も多くあります。

 

また、入院時や入院早期は、
医療従事者との新しい関係構築のため、
入院前の生活に関する表出が比較的容易な時期でもあります。

 

このように、患者さんやその家族が比較的心を開きやすいこの時期に、
退院時の不安を無くすためのアセスメントをすることが重要で、
入院時から患者さんの状況や家族の対処能力について把握することが大切です。

 

例えば、緊急入院をした患者さんの場合、
「入院していなかったら出張のはずだった、大切な会議だった、
会社のことが心配、家族のことが心配・・・」
というようなこと不安を口に出す患者さんが多くいます。
また、「夫は寒がり、普段はもっと明るい人、人の世話になりたくないといつも言っている・・・」
と言うような家族の話も耳にすることがあります。
このような会話を通して、
入院前の健康管理について、生活のスケジュールについて、
性格について、価値観や信念などについてなど、
入院前の生活や行動に関する情報をより多く収集することで、
退院後の生活指導に生かしていくことができます。

 

患者さんが入院してきたら、
「患者さんや家族の入院についての思いを受け入れる」ことや、
「患者さんや家族から退院後の生活に向けての情報を収集する」ことが必要で、
医療チームの中で、退院できる健康レベルを協議し、
長期的なゴールと自施設におけるゴールを検討し、
患者さんや家族と共に退院準備をすすめていくことが必要です。