訪問看護師になるための看護マニュアル

膀胱内留置カテーテルの実施

膀胱内留置カテーテルを実施する場合は、
定期的にカテーテル交換を行うことが必要です。

 

カテーテルの交換は医師や看護師など、
医療従事者のみしかすることができません。

 

カテーテルには、シリコンタイプとフォーリータイプがあります。
カテーテルの交換の目安は、シリコンタイプは4週間に一度、
フォーリータイプは2週間に一度となっています。
ですが、カテーテルの汚れや詰りなどの状態によって、
交換時期を調整する事も必要です。

膀胱内留置カテーテル交換の実施方法

@ 膀胱内留置カテーテル交換の必要物品

 

膀胱内留置カテーテル交換時の必要物品は、
バルンカテーテル、接続チューブ付き閉鎖方式の蓄尿バッグ、
鑷子・ガーゼ・綿球(滅菌セット)、キシロカインゼリー、消毒液、
蒸留水5~10ml、10ml注射器(シリンジ)2本、
注射針(18G程度)一本、陰部洗浄用の物品(穴を開けたペットボトル、タオル、石鹸など)です。

 

A 膀胱内留置カテーテル交換の手順

 

(1) 手洗いを行う。

 

(2) 10ml注射器に、バルンカテーテルを膨らませるための蒸留水(5〜10ml、メーカーによって異なります)を吸い取り、
交換用のカテーテルに注入します。
カテーテルに破損による漏れなどがないかどうかを確認し、確認したら蒸留水を注射器に戻します。

 

(3) バルンカテーテルと蓄尿バッグの接続チューブを無菌操作で接続します。

 

(4) 必要物品の準備を整えたら、患者さんに交換を始めることを伝えます。
挿入されているバルンカテーテルに10ml注射器を接続して、
注入されている蒸留水を抜きます。
この蒸留水を抜くときには、無理に注射器を引っ張らないように、
バルンが蒸留水を押し出す力を利用して抜きます。
無理に注射器を引っ張ると、ラインが途中で閉塞し、
蒸留水が抜けなくなる事故が起きる危険性が高くなります。

 

(5) バルンカテーテルを抜きながら、抵抗がないかどうか、
患者さんに痛みがないかどうかを確認しながらゆっくり抜去します。

 

(6) 陰部洗浄を行います。

 

(7) 滅菌セットを開けて、清潔区域を利用し、消毒綿球をつくります。

 

(8) 清潔区域にバルンカテーテルを置いて先端にキシロカインゼリーを塗ります。

 

(9) 尿道口を消毒します。

 

(10) 尿道口にゆっくりバルンカテーテルを挿入します。

 

(11) バルンカテーテルに尿の流出が見られることを確認します。
そして、患者さんに痛みがないかを確認しながら、
注射器の蒸留水をゆっくりと注入して注射器を外します。

 

(12) バルンカテーテルをゆっくりと引っかかる(抵抗がある)所まで抜いて、
バルンカテーテルの先端が膨らみ、膀胱内に固定されていることを確認します。

 

(13) テープでバルンカテーテルを身体に固定します。

 

(14) バルンカテーテルの交換後、尿の流出量や尿の性状、
交換後の痛み、違和感の有無、カテーテルやチューブにねじれがないかどうか、
折れ曲がっていないところがないかどうかを確認します。