訪問看護師になるための看護マニュアル

緊急時の対応

合併症やトラブルなどによって、緊急性が異なります。
状況を観察し、家族が対応できるものであれば指示をし、
状況によっては主治医に報告して指示を受ける必要があることもあります。

 

緊急性が低い場合であっても、
家族がパニックになっている時には訪問し、状況を確認します。

 

中心静脈カテーテルのトラブル
@ カテーテルの抜去・損傷・断裂

   カテーテルが抜けかかってきた場合は、
   輸液を止めてラインをクランプし、主治医の指示を待ちます。
   完全に抜けてしまったり、液漏れがある場合は、
   訪問看護師に連絡してもらいます。

 

A カテーテルの閉塞
   輸液ラインをクランプして、カテーテルが閉塞した原因を確認します。
   接続部が外れている場合は、接続部を消毒し、接続しなおします。

 

   注入を再開しても注入できない場合は、ヘパリン加生理食塩水を流します。

注入ポンプの異常の場合
取扱説明書にしたがって対処します。
皮膚の膨隆や疼痛の場合
ヒューバー針が確実に穿刺されていない可能性があるので、穿刺方法を再度指導します。
発熱の場合
カテーテル感染症の可能性があります。

 

38℃以上の発熱や、カテーテル刺入部分の皮膚発赤や腫脹がある場合は、
訪問看護師に連絡するように指導します。

高血糖の場合
高血糖になると、口が渇く、尿量が増える、尿糖が高い、

全身の倦怠感がある、傾眠などの症状があることを伝え、
医師の診断が必要なので、訪問看護師に連絡するように指導します。

低血糖の場合
低血糖になると、冷や汗が出たり、四肢が冷たくなる、

顔面蒼白、動悸、痙攣などの症状があることを伝え、
医師の診断が必要なので、訪問看護師に連絡するように指導します。

電解質異常の場合
電解質異常になると、悪心、嘔吐、節脱力、知覚異常、痙攣が現れることを伝え、

医師の診断が必要なので、訪問看護師に連絡するように指導します。

微量元素欠乏の場合
微量元素欠乏になると、貧血症状や皮疹の出現、口内炎などの症状が現れることを伝え、

医師の診断が必要なので、訪問看護師に連絡するように指導します。

必須脂肪酸欠乏の場合
必須脂肪酸欠乏になると、皮膚炎や貧血、創傷治癒の遅延などの症状が現れることを伝え、

医師の診断が必要なので、訪問看護師に連絡するように指導します。

その他のトラブル
@ 血液が逆流していたとき

   血液が逆流していた場合は、輸液をクランプし、
   輸液のラインが外れていたら、接続部を消毒し、接続しなおします。
   それ以外の場合は、輸液のラインを交換して点滴を注入し、
   流れない時には、ヘパリン加生理食塩水を流してみます。

 

A 輸液中に患者さんが気分が悪いと訴えたら
   輸液中に患者さんが気分が悪いと訴えた場合は、
   まず点滴が指示通りの速度で滴下しているかどうかを確認し、
   低血糖などの症状である危険性もあるので、
   訪問看護師に連絡するよう指導します。

* 在宅中心静脈栄養法(HPN)のトラブルに関しては、
  その時々で対応が異なり、医師の診断が必要なことが多くあります。
  ですから、トラブルが起きたときには訪問看護師に連絡をするよう伝え、
  必要があると判断した時にはなるべく早く訪問するようにします。