訪問看護師になるための看護マニュアル

在宅中心静脈栄養法(HPN)の在宅でのケア

在宅中心静脈栄養法(HPN)の観察ポイント
在宅中心静脈栄養法(HPN)の観察ポイントは、

体温、脈拍、体調、経口で摂取した量、水分摂取量、便量、尿量、
輸液の開始と終了時間・注入速度などで、
日常的に観察することが大切です。

在宅中心静脈栄養法(HPN)の際の中心静脈カテーテル刺入部の管理
中心静脈カテーテル刺入部の清潔を保ちます。

 

(1) 環境を整えて、手洗いを十分に行います。
(2) 消毒液や滅菌綿棒、ドレッシング材などの物品を常に用意しておきます。
(3) 中心静脈カテーテル挿入部を露出し、ドレッシング材を除去した後、挿入部を観察します。
(4) 皮膚を清拭し、中心から反時計回りに挿入部を消毒し、カテーテルを固定します。

在宅中心静脈栄養法(HPN)の際の中心静脈カテーテルの抜去防止
中心静脈カテーテルが抜けてしまうのを防止するために、ラインの長さや注入ポンプの設置場所、固定方法などを指導します。

日常生活にかかわる指導

@ 入浴時のカテーテル管理をします。

 

体外式カテーテル法の場合: ヘパリンロックをしてフィルムドレッシング材を貼付けし、カテーテルと刺入部を覆って入浴します。

 

埋め込み式カテーテル法の場合: 抜針後、2時間以上経過している場合は、そのまま入浴することができます。

 

A 患者さんの状態によっては、間欠注入することができます。
間欠注入とは、一日に必要な注入量を8〜14時間で注入することです。
患者さんの生活リズムに合わせて時間を選び、点滴を行います。

 

(1) 注入時間を一日2時間ずつ段階的に短くしていきます。
通常、1〜2週間で一日必要量を8〜14時間で注入することができるようになります。

 

(2) 急速な血糖変動を避けるため、注入開始30分と終了30分前は、注入速度を緩やかにします。

 

(3) 注入開始2時間後と終了2時間後に、血糖と尿糖をチェックします。

 

(4) 注入終了後、次の注入の開始までの間に、低血糖症状の有無を観察します。

 

B 輸液注入後は、患者さんにとって束縛感から解放され、気分転換を図ることができる時間です。
外出を進めるなど、精神的なフォローを心がけ、携帯用輸液システムを使用することで、外出もできることを伝えます。