訪問看護師になるための看護マニュアル

在宅中心静脈栄養法の実施に必要な物品

輸液を開始するときに必要な物品
輸液剤、注入ポンプ、調剤する薬物、輸液ライン、注射器、注射針、消毒用滅菌綿棒、消毒液です。

輸液剤は、冷蔵庫に保管していたものをすぐに使うと気泡が発生します。
ですから、事前に室温に戻しておくことが必要です。
注入ポンプは、充電しておきます。
消毒薬は、患者さんに適したものを使用します。

●輸液が終了した時に必要な物品
ヘパリン加生理食塩液(生理食塩液4.5mlとヘパリン0.5ml)、注射器、注射針、消毒用滅菌綿棒、消毒液です。

体外式カテーテルの場合の在宅中心静脈栄養法の手順

輸液開始の手順
(1) 手洗いを行います。

 

(2) 輸液剤の準備をします。
    輸液バッグを袋から取り出し、輸液剤を混注します。
    注射器と注射針を袋から出して接続し、薬液の準備をします。
    薬液がアンプルの場合は、アンプルカットをして注射器に薬液を吸います。
    薬液がバイアルの場合は、ふたをとって注射器に吸い上げ、
    薬液量の空気をキャップをしたままで吸っておきます。
    注射器のキャップを外してバイアルのゴム栓に刺し、薬液を吸います。
    薬液を吸引した後、注射針を抜いてキャップをします。

 

(3) 輸液バッグに薬液を注入します。
    輸液バッグの注入口のシールをはがします。
    シールがない場合には消毒薬を浸した滅菌綿棒で消毒します。
    ゴム栓に準備した注射器の針を刺して薬液を注入し針を抜きます。
    輸液バッグを軽く上下させ、注入した薬物を混和させます。

 

(4) 輸液ラインの準備をします。
    輸液セット、フィルター、インジェクションブラグなどを無菌的に接続します。
    ローラークレンメを回転させて下に下げ、クレンメをとめます。

 

(5) 輸液バッグと輸液ラインを接続します。
    輸液バッグの注入口のシールを剥がします。
    ビタミン剤などを混注したときには、注入口を消毒します。

 

    輸液ラインの刺入針のキャップを外して、〇印に差込み、輸液ラインに輸液を満たします。

 

(6) 輸液ラインを注入ポンプに接続します。

 

(7) 中心静脈カテーテルと輸液ラインを接続します。

 

(8) 輸液を開始します。
    クレンメを開いてポンプを作動させ、輸液を開始します。
    作動と滴下を確認します。

 

(9) 後片付けをします。

輸液の終了の手順
(1) 手洗いをします。

 

(2) 中心静脈カテーテルをクランプして、輸液ラインのクレンメを閉めます。

 

(3) 注入ポンプを止めます。

 

(4) 患者さんに最も近いゴム付きロック栓を消毒します。

 

(5) ヘパリン加生理食塩液を注入します。

 

(6) 中心静脈カテーテルはループを作って固定します。

 

(7) 後片付けをします。

埋め込み式カテーテル法の場合の在宅中心静脈栄養法の手順

輸液開始の手順
(1) 手洗いを行います。

 

(2) 輸液剤の準備をします。
    輸液バッグを袋から取り出し、輸液剤を混注します。
    注射器と注射針を袋から出して接続し、薬液の準備をします。
    薬液がアンプルの場合は、アンプルカットをして注射器に薬液を吸います。
    薬液がバイアルの場合は、ふたをとって注射器に吸い上げ、薬液量の空気をキャップをしたままで吸っておきます。
    注射器のキャップを外してバイアルのゴム栓に刺し、薬液を吸います。
    薬液を吸引した後、注射針を抜いてキャップをします。

 

(3) 輸液バッグに薬液を注入します。
    輸液バッグの注入口のシールをはがします。
    シールがない場合には消毒薬を浸した滅菌綿棒で消毒します。
    ゴム栓に準備した注射器の針を刺して薬液を注入し針を抜きます。
    輸液バッグを軽く上下させ、注入した薬物を混和させます。

 

(4) 輸液ラインの準備をします。
    輸液セット、フィルター、インジェクションブラグなどを無菌的に接続します。
    ローラークレンメを回転させて下に下げ、クレンメをとめます。

 

(5) 輸液バッグと輸液ラインを接続します。
    輸液バッグの注入口のシールを剥がします。
    ビタミン剤などを混注したときには、注入口を消毒します。
    輸液ラインの刺入針のキャップを外して、〇印に差込み、輸液ラインに輸液を満たします。

 

(6) 輸液ラインを注入ポンプに接続します。

 

(7) ポート部の露出をします。
    ポート部に衣服などが触れないよう、穿刺しやすいように洗濯ばさみなどを使って衣服をとめておきます。

 

(8) ポート部の観察をします。
    皮膚の発赤や腫脹、疼痛、出血、滲出液の有無を確認します。

 

(9) ポート部の皮膚の消毒をします。
    滅菌綿棒に消毒薬を十分に浸します。
    ポート部を中心から外側に向かって円を描くように消毒し、
    使用した綿棒では再度中心部の消毒はしないようにします。

 

(10) ヒューバー針の穿刺をします。
    利き手ではないほうの拇指、示指でポートを固定し皮膚を伸展させます。
    この時、ポートと中心静脈カテーテルの接続部に指を置くと接続のゆるみの原因になるので、
    指はポートと中心静脈カテーテルの接続部を避けて置きます。
    利き手でヒューバー針の翼状部を持ってポートの中心部の範囲に針を垂直方向に刺入し、
    ポートの底板に針先が当たるまで刺します。
    注入ポンプを作動させて、滴下、輸液の漏れ、ポート部皮膚の腫脹の有無を確認します。

 

(11) ヒューバー針の固定をします。
    翼状部の下に切れ込みガーゼを挿入して、翼状部と皮膚の高さを調節します。
    翼状部をテープで固定します。
    ヒューバー針のラインでループを作るか、余裕を持たせて
    ラインが引っ張られても直接ヒューバー針に伝わらないようにします。
    ヒューバー針をポートに穿刺した部分にドレッシング材の中心がくる様にして、
    ドレッシング材を貼付します。
    ドレッシング材を貼付するときは、皮膚を伸展させ、シワを作らないように密着させます。
    輸液ラインを布絆創膏で固定します。

 

(12) 後片付けをします。

輸液終了の手

(1) 手洗いをします。

 

(2) ヘパリン加生理食塩液を注入します。
    グローションカテーテルの場合は、生理食塩水を注入します。

 

(3) ヒューバー針をクランプして、輸液ラインのクレンメを閉めます。

 

(4) 注入ポンプを止めます。
    患者さんに最も近い側注管のゴム部分、或いはゴム付きロック栓を消毒します。
    側注管やゴム付きロック栓がない場合は、ヒューバー針と輸液ラインの接続部を外して、
    接続部を消毒します。

 

(5) ヘパリン加生理食塩液を注入します。

 

(6) ヒューバー針を抜去します。