訪問看護師になるための看護マニュアル

在宅持続皮下注入法の必要物品

在宅持続皮下注入法の必要物品は、
アルコール綿、オブサイトまたはバイオクルーシブなど透明なドレッシング材(透明なもののほうが、刺入部の皮膚の観察に適しています)、
サージカルテチューブ、27G翼状針、延長チューブ1〜2本、
シリンジ注入ポンプまたはバルン型ディスポーザブル注入ポンプ+PCA装置の持続皮下注入用機器、
機器携帯用のバッグ、S字フック、疼痛管理表、薬液です。

在宅持続皮下注入法の手順

(1) 薬液の内容を確認します。

 

(2) 薬液を延長チューブと翼状針に満たして、指示量を確認します。

 

(3) 患者さんや家族に説明をします。

 

(4) 刺入部位は、前胸部、上腹部、大腿部、上腕部など皮下組織の厚いところとします。
    患者さんの動きの妨げにならない固定しやすい部位を選びます。

 

(5) 刺入部位をアルコール綿で消毒し、
    皮膚を摘まんで45度の角度で翼状針を刺入します。

 

(6) 翼状針の羽根の部分をサージカルテープで固定し、
    その上からドレッシング材を固定します。
    延長チューブはループを作って途中をサージカルテープで固定します。

 

(7) ドレッシング材に刺入月日を記入します。

 

(8) 注入開始時に、医師の指示の一時間量を短時間で注入し、
    その後、医師の指示通りの速度で開始します。

 

    ・薬物の効果発現までに時間を要します。
    ・開始時のみレスキュードーズと同じように即効的な効果を期待して
      一時間量を早送りします。
    ・一時的に薬物の血中濃度を高くすることによって、
     その後に持続注入される薬物の作用のつなぎ役ともなります。

 

(9) 疼痛管理表に注入薬物や時間、量を記入します。

 

(10) 携帯用バッグやS字フックを使用し、日常生活に支障がない位置に注入機器を
置きます。

在宅持続皮下注入法の患者さんや家族への指導

機器の取り使い方法や薬物注入に関する観察や、異常時の対処方法などについても患者さんや患者さんの家族に指導します。

 

注入機器が充電式の場合は、充電の時間や方法なども指導します。

 

観察項目は、刺入部位の発赤・硬結・漏れ・疼痛の有無、
注入の設定速度や残量、実際の注入量を必ず確認します。

 

また、持続皮下注入に関する患者さんや家族の反応も看護師が観察し、問題点がないかどうかを確認します。