訪問看護師になるための看護マニュアル

在宅持続皮下注入法

在宅持続皮下注入法は、薬物を皮下注射によって持続的に投与することです。

 

主として疼痛管理の困難な場合に用いられる方法で、在宅療養でもできるようになっています。

 

皮下に翼状針を留置し、携帯用注入ポインプを使用することにより、
持続的に皮下注入を実施することができます。

 

刺入部位は、胸部や大腿部を選ぶことが一般的ですが、
固定性を保持することによってADLを妨げることなく皮下注入を継続することができますし、
刺入部位は侵襲が比較的すくないことから変更も容易で、
入浴や外出時を目安に翼状針を交換するなど、ライフスタイルに合わせて変更する事もできます。

 

持続皮下注入法に用いられるポンプには、
携帯型シリンジ注入ポンプやバルン型ディスポーザブル注入ポンプ+PCA装置などがあります。

 

在宅持続皮下注入法の適用になるのは、
消化管閉塞や嚥下障害などの理由によって、経口による鎮痛薬投与が困難な場合、
経口による投与では血中濃度が不安定になり、副作用が出現したり効果が得られない場合、
在宅で持続皮下注入を行うことで疼痛管理が可能になり、入院を必要としなくなる場合、
定期的に医療の管理がうけられる場合、
患者さんや家族などの介護者が、持続皮下注入法を実施する意味や機器の取り扱いを十分に理解し、協力が得られる場合です。

 

そして、在宅持続皮下注入法は、臨床的に病状が不安定な場合や、
必要な薬物注入量が一定しない場合は行うことができません。