訪問看護師になるための看護マニュアル

在宅での人工呼吸療法(HMV)の指導

患者さんや家族などの介護者に対して、在宅人工呼吸療法の指導を行うことが必要です。

 

(1) 設定値の確認

 

設定値の確認が必要です。

 

点検表を用意して訪問時に設定状況を確認し、記録します。

 

設定値とは、酸素流量、酸素濃度、換気量、呼吸回数、加温・加湿器の温度などです。

 

(2) 呼吸回路の名称や働き、構成について

 

患者さんが使用する在宅人工呼吸器の名称や、
パーツの名称を覚えてもらいます。

 

(3) 前面・後面パネル

 

回路交換の際、フィルターの埃を除いたり、必要時には洗浄したりします。

 

(4) 警報時の対処法

 

警報時が鳴ったときには、必ず原因を突き止めてから解除することが必要です。

 

設定条件や、患者さんの病態の変化を確認することも大切です。

 

(5) モード

 

人工呼吸器には、器械換気主体モードや、
器械換気と自発呼吸の共存モード、自発呼吸主体モードがあることを理解し、覚えてもらいます。

 

(6) 必要物品

 

必要なものはすべて揃っていなければなりません。
一セット予備があると安心であることを伝え、欠品がないように看護師も訪問時にチェックするなどして心がけます。

 

(7) 加温・加湿器の取り扱いや設定値

 

ほぼ、生理的状態に等しい、温度は32〜25度、相対湿度は80〜90%、
絶対湿度は30〜35mg/Lとしています。

 

(8) 液体酸素や酸素濃縮器の取り使い

 

液体酸素量を確認し、配送管理を行います。

 

停電や故障のときなど不測の事態にも備え、
バックアップ用のボンベの準備も必要です。

 

また、火気厳禁です。

 

(9) 緊急時の連絡方法

 

緊急時の連絡方法を確認し、日中・夜間に関わらず、
連絡ができるようにしておくことが必要です。

 

(10)回路交換

 

(11) バッグバルプマスク

 

バッグバルブマスクは、人工呼吸器や回路にトラブルが生じたり、
吸引と吸引の間に加圧換気としておこなうものです。

 

バッグの加圧は、患者さんの日発呼吸に合わせますが、
一回の換気量500〜700MLであるのが一般的だとされています。

 

在宅療養で人工呼吸器管理を行う場合は、
患者さんやその家族がどの程度、
人工呼吸器と関連医療機器の扱いについて理解できているのかを確認する必要があります。
確認は、チェック表を用いて確認するとスムーズです。

在宅NPPV導入チェック表の例

(1) マスクの取り付けができる。

 

酸素のチューブをつなぎかえる。
マスクの帽子を被り、マスクを鼻に固定する。
電源を入れる。

 

(2) マスクの取り外しができる。

 

電源を切る。
マスクを脱ぐ。
酸素のチューブをつなぎかえる。

 

(3) 蛇管を組み立てることができる。

 

(4) 機器の日常の手入れができる。

 

蛇管を中性洗浄で洗浄し、日陰干しすることができる。
フィルターを交換し、洗浄することができる。

 

(5) 異常時、緊急時の取り扱いができる

 

停電時など、酸素のチューブをつなぎかえることができる。
取り扱い説明書の欄を参照することができる。
緊急時の連絡先を理解している。